ボコ・ハラムがカメルーンへ越境襲撃、死傷者170人超

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ナイジェリアを拠点とするボコ・ハラムがカメルーンに侵入。市場や病院を襲撃した

ナイジェリアを拠点とするボコ・ハラムがカメルーンに侵入。市場や病院を襲撃した

(CNN) 西アフリカのカメルーン北部で3日、市場や病院がイスラム過激派「ボコ・ハラム」に襲撃され、約30人が死亡、145人が負傷した。軍当局者が明らかにした。

カメルーン軍の広報によると、隣国ナイジェリアを拠点とするボコ・ハラムは山岳地帯を越えてカメルーンに侵入。大勢の人でにぎわう市場や、カメルーン軍の野営地に近い病院を襲撃した。

ボコ・ハラムは政府軍との正面衝突を避けて市民を狙う戦術に切り替えたと広報は指摘、「我が軍との正面衝突が困難だと分かり、ナイジェリアからやって来て国境付近を襲撃し、ナイジェリアに逃げ戻るようになった」と話している。

しかしボコ・ハラムが危険な存在であることに変わりはないと別の専門家は述べ、「カメルーン、ナイジェリア、チャド、ニジェール、ベナンが同時襲撃される恐れもある」と警告する。

数日前にはナイジェリア北東部のボルノ州で、馬に乗ったボコ・ハラムの集団が集落を襲い、68人を射殺する事件が起きた。

ボコ・ハラムはイスラム法による厳格な支配をナイジェリア全土に行き渡らせる目標を掲げ、2000年代半ばごろから勢力を拡大。市場や教会、モスクなど人が集まる場所での爆弾テロや、女子生徒の集団拉致といった犯行を繰り返している。

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