イラク軍、ラマディ近郊でISISへの反撃を開始

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イラク国内の避難民を取材

バグダッド(CNN) イラク西部アンバル州の州都ラマディからさらに東へ向かって攻勢を強めるイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に対し、イラク政府軍が23日、反撃を開始した。

ISISは先週ラマディを制圧。22日には同市東郊のフサイバも支配下に置き、その先のカリディヤへ向かった。アンバル州当局の幹部によると、政府軍はイスラム教シーア派民兵やスンニ派の部族戦闘員と協力してこれを撃退。さらに西方へ部隊を進めている。

ISISはラマディ制圧後、すでに掌握済みの同州ファルージャに向け、ユーフラテス川沿いに支配地域の拡大を図ってきたとみられる。ファルージャからさらに東へ約60キロ進めば、首都バグダッドに到達する。

ラマディとファルージャの間に位置するカリディヤやハバニヤは政府側の支配地域。ハバニヤの基地は現在、政府軍によるラマディ奪還作戦の拠点となっている。

政府軍とスンニ派部族との共闘態勢をめぐっては、国内外の意見が分かれている。米国はイラク政府に部族への武器供与を提案し、クビシュ国連事務総長イラク特別代表もこの立場を支持する。これに対してシーア派主導の政権内では、武器が反政府派の手に渡ることを恐れ、供与に反対する声が根強い。

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