低炭素社会は実現可能 「ただちに行動を」 IPCC報告書
(CNN) 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2日、地球温暖化に関する統合報告書を発表し、温室効果ガスの削減に向けてただちに行動を起こすべきだと強調した。
報告書は3万件の科学論文に基づき、執筆者830人と査読者2000人が参加して作成された。執筆者らは地球が温暖化していること、その原因が人間活動であることについて、かつてないほど確信を強めているという。
報告書は、現状を放置した場合、気候変動によって人々や生態系が「深刻で広範に及ぶ不可逆的な影響」を受ける可能性は高まるばかりだと警告した。
IPCCによれば、産業革命前からの気温上昇を摂氏2度未満に抑えるという目標を達成するためには、世界の温室効果ガス排出量を2050年までに70%削減し、2100年にはゼロにする必要がある。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は記者会見で、「指導者たちが行動を起こさなければならない。時間との闘いだ」と呼び掛けた。