エボラ熱感染の増加、現地当局対応出来ない危機に WHO

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エボラ熱感染の増加

(CNN) 世界保健機関(WHO)のマーガレット・チャン事務局長は12日、西アフリカ諸国で猛威を振るうエボラ出血熱の問題で、新たな感染者の発生が現地の医療衛生当局の拡大阻止の能力を上回る規模で進んでいるとの深刻な危機感を表明した。

被害が大きい国の1つであるリベリアでは、「感染者の治療に提供されるベッドが全国規模で1つもない」との憂慮すべき状態にも言及した。同国に加え、ギニアとシエラレオネの計3カ国での犠牲者はこれまで少なくとも2400人に達した。

近隣のナイジェリアやセネガルでも症例が報告されている。

WHOは8日、リベリアでのエボラウイルスの急速な拡大に緩和の兆しはないとも発表。新たな患者の発生は加速度的に増加しているとし、前例のない規模で人間の苦難が進む悲惨な緊急事態に直面しているとも表現していた。

この事態を受け、WHOや非営利機関などは感染阻止のため医療従事者の派遣を国際社会に呼び掛けている。

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