タイ首相、高官人事を巡る違憲判決で失職

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タクシン派と反タクシン派の攻防が続くとの見方も

タクシン派と反タクシン派の攻防が続くとの見方も

インラック首相は7日、法廷で「違法なことは何もしていない。国益のために任務を果たしてきた」と主張した。

同首相は06年の軍事クーデターで政権の座を追われたタクシン元首相の妹。タイでは地方の貧困層を中心とするタクシン、インラック両氏の支持層と、都市部のエリート、中間層が対立を繰り返してきた。

インラック政権が昨年11月、亡命中のタクシン元首相の帰国に道を開く恩赦法案を成立させようとしたことを発端に、反政府デモが激化。今年2月に実施された総選挙は反政府派の妨害で投票中止が相次ぎ、憲法裁判所が無効を宣言した。

インラック首相はコメ担保融資制度を巡って国家汚職追放委員会(NACC)からも告発されている。

タイ情勢のアナリスト、ポール・クアグリア氏は、インラック首相を支持するタクシン派が憲法裁の判断を「司法によるクーデター」ととらえ、デモや混乱がさらに続くとの懸念を示す。7月20日には総選挙のやり直しが予定されているが、選挙実施を主張するタクシン派と、勝算がないとしてこれに反対する反タクシン派が攻防を展開することになりそうだ。

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