ローマ法王、退位表明後初めて公の場に

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(CNN) ローマ法王ベネディクト16世が13日、バチカンの講堂で定例の一般謁見を行い、退位を表明後初めて信者の前に姿を見せた。

拍手と歓声で出迎えた大勢の信者を前に、ベネディクト16世は数カ国語で感謝の言葉を述べ、「主によって与えられた職務を退くことにした。私は完全な自由において、教会のためにそうした」と語りかけた。さらに、自身の決断の重さは十分に認識しているとした上で、「必要とされる強さがなければ」、ローマ法王の職務を続けていくことはできないと語った。

いすに座って用意した書面を読み上げる姿は、疲れているようには見えたが、明らかに健康状態が悪化しているようには見えなかった。

同日午後にはサンピエトロ大聖堂で、「灰の水曜日」のミサをささげた。

ベネディクト16世は11日に、高齢を理由に2月末で退位すると表明。ローマ法王が存命中に退位するのはほぼ600年ぶりで、世界のカトリック信者に衝撃が広がった。

ローマ法王庁によると、28日までは司祭との会議や各国要人との会談などの職務を継続し、27日にバチカンのサンピエトロ広場で最後の謁見を行う。公式行事としての退任式は行わず、普段通りに現地時間の28日午後8時で職務を終え、退任するという。

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