韓国にとって北朝鮮の脅威は「日常」 核実験でも世論に変化なし?

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北朝鮮のロケット打ち上げ施設=2012年12月、朝鮮中央通信提供

北朝鮮のロケット打ち上げ施設=2012年12月、朝鮮中央通信提供

フリードホフ氏は、もし北朝鮮が核実験を実施しても世論に変化は無いだろうと付け加えた。

蔚山市のイさんも、「北朝鮮が核兵器を持っていれば戦争は簡単には起きないだろう」と語る。中国やロシア、日本などの経済的混乱に対する懸念が、戦争の勃発や朝鮮半島の不安定化を防ぐ方向へ国際社会を促すだろう付け加えた。

アサン研究所が2000人を対象に実施した2012年の調査では、北朝鮮人について韓国人の33%が「同胞」、32%が「広義の同胞」と思っている。そして、「敵」だと思う人の割合は19%で、「外国人」だと思う人は10%、「関心が無い」人は6%となっていた。

南北朝鮮は、1953年に朝鮮戦争の休戦協定に署名したが、正式な平和条約は締結されておらず、北朝鮮からの威嚇は常態化している。

ソウル郊外に住む大学生のユン・ドンクンさんは、挑発は多いが現実に安全保障上の脅威となった例は非常に少ないため、北朝鮮の核による挑発に対しても韓国人は、外国人ほど心配していないと指摘する。

ただし10年には、韓国北西部の大延坪島(テヨンピョンド)への北朝鮮による砲撃で民間人を含む4人が死亡したほか、韓国軍哨戒艦が北朝鮮によると見られる魚雷攻撃で沈没して乗組員40人以上が犠牲となった。

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