「ムチ」には反発一辺倒の北朝鮮 打開の道はどこに

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(CNN) 国連安保理が先ごろ、北朝鮮が昨年実施した長距離ロケット発射を非難し、国際社会による制裁を強化する安保理決議を採択したが、北朝鮮を過去数年以上観察している人なら誰でも、制裁決議に対する北朝鮮の反発は予想できたかもしれない。

北朝鮮に対しては、「アメ」が時にはその挑発的行動を抑制できるのに対し、「ムチ」は、制裁であれ軍事的圧力であれ、同国のより強硬な反発を呼ぶだけだということも既に明らかになっているといえるだろう。

1994年に初めて米国が、北朝鮮の核開発疑惑に対応するよう国連に提起した時、北朝鮮は、国連による制裁は全て「戦争行為」と見なすと表明した。北朝鮮はその後も、ミサイルと核開発は放棄せず、制裁の動きなどに対してはより強硬な反発を繰り返している。

反対に、体制の保障や経済援助の約束に対しては、ミサイル・核開発の凍結や縮小で応えており、「アメ」は、非常に有効とはいわないまでも、時には効果を発揮しているといえそうだ。

北朝鮮は今回の安保理決議の後、米国を名指しして「敵」と呼び、ミサイル・核兵器の標的だと威嚇した(その後、韓国にも警告を発した)。だがこれも、米国の「敵視政策」を非難し、核開発は米国の攻撃からの「自衛」のためだと主張してきている北朝鮮にとっては目新しいものではない。

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