カイロの米大使館近くでデモ隊と警察がまた衝突、3日連続

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カイロ(CNN) エジプト内務省などによると、首都カイロにある米国大使館周辺で13日、大使館への接近を試みる数百人規模のデモ隊と機動隊が衝突、警官6人が軽傷を負い、複数のデモ参加者が負傷し手当てを受けた。

エジプト保健省は、この衝突による負傷者数は10人以上としている。衝突では、反米スローガンなどを叫んでいたデモ隊が投石や火焔瓶で攻撃、警察は警告の発砲や催涙弾で排除を試みた。地元の記者によると、デモ隊は13日未明まで米大使館への接近を阻まれ、後方へ追い払われた。

カイロでは米同時多発テロの発生から11年たった11日にも複数の男が米大使館の壁を登り、米国旗を破る騒ぎがあった。この事件では4人が逮捕された。

また12日にも約500人のデモ隊が米大使館近くで投石し、鉄条網の突破を図るなどの騒乱が起きた。警察の介入でデモ隊はタハリール広場方面へ押し戻されていた。内務省の報道官によると警察車両2台の車1台が放火される被害が出て、複数が逮捕された。

このデモは、イスラム教の預言者ムハンマドをあざけったとされる映画への抗議が発端だった。この映画はリビアでも反発を招き、東部ベンガジの米領事館が11日に襲撃され、米大使ら米国人4人が死亡する事件が起きた。

エジプトのムルシ大統領は11日の米国旗破棄事件に触れ、ムハンマドを侮辱したとされる映画がデモ隊を挑発したと非難。外交施設を守るエジプトの責務に触れ、違法な抗議活動には反対すると述べたものの、米大使館を襲ったグループには言及しなかった。同大統領はイスラム組織が出身母体。

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