ネパール女性、「魔女の呪い」理由に親族に焼き殺される
カトマンズ(CNN) ネパール中部で18日、40歳の女性が親族らから暴行を受けた末に焼き殺された。地元警察によれば、親族らは女性が魔女だと信じ込んでいたという。
現場は首都カトマンズの南西約80キロの町。女性は祈とう師から、親族の1人を病気にする「呪い」をかけたと非難されていた。これを信じた親族らが同日朝、牛小屋の掃除を終えたばかりの女性を襲い、棒や石で打った後、灯油をかけて火を放った。女性には2人子供がいて、このうち9歳の娘が一部始終を目撃したという。
警察は、祈とう師2人と女性5人、8歳の少年を含め、殺害に関与したとみられる10人を拘束した。警察によると全員が犯行を認め、殺人罪に問われている。
近所の住民らは警察に、襲撃に気付いた時はすでに遅かったと話した。
同国のバッタライ首相は国民に、民間信仰に惑わされることのないよう呼び掛けた。政府は女性の子どもたちに、100万ネパールルピー(約100万円)を支給すると発表した。