米テキサス州中部に再び洪水警報、依然140人行方不明
(CNN) 河川の氾濫(はんらん)による洪水で大勢の犠牲者が出た米テキサス州中部が13日、再び豪雨に見舞われ、水位が急激に上昇して洪水警報が出されている。
同州サンサバ郡南東部は6時間で150~200ミリの雨量を観測し、洪水警報が出された。国立気象局によると、同州サットンでは洪水のために州間高速道路で車が動けなくなり、住宅も浸水の恐れがある。
サンサバ郡の南に位置するカー郡では、今月4日に発生した洪水で106人が死亡し、少なくとも140人が依然行方不明になっている。
サンサバ郡では豪雨のために河川の水位が急激に上昇し、一部地域に避難命令が出された。
カー郡にも現地時間の14日午前9時まで洪水注意報が出され、同郡カービルの被災地では捜索活動が一時的に中断されたが、その後再開された。
カービル警察は「捜索隊員は全員、追って通知するまで川沿いの地域から避難する必要がある」「グアダルーペ川沿いで活動するボランティア捜索隊員もこの警報に従わなければならない。鉄砲水の可能性は大きい」とフェイブックで注意を呼びかけた。

大雨に見舞われるルイーズ・へーズ・パーク=13日、カービル/KENS
カービルにいるCNN取材班は13日午前、洪水の危険を知らせる緊急アラートを受信した。「命が脅かされる危険な状況だ。洪水から避難する場合、あるいは避難命令が出ている場合を除いて移動は控えるように」という内容だった。
4日の洪水で大きな被害が出たグアダルーペ川も再び水位が上昇し、氾濫の恐れがあるとして気象予報センターが12日夜から警戒を呼びかけていた。