捜索・救助活動は5日目に、死者は100人を超す 米テキサス州の洪水

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捜索活動を支援するために派遣されたメキシコの消防隊=7日、米テキサス州/Eli Hartman/AP

捜索活動を支援するために派遣されたメキシコの消防隊=7日、米テキサス州/Eli Hartman/AP

(CNN) 洪水で甚大な被害を受けた米テキサス州で、行方不明者の捜索・救助活動は5日目を迎えた。洪水などによる犠牲者は100人を超えた。

テキサス州中部を襲った大規模な洪水による死者は少なくとも104人となった。被害が最も深刻なカー郡では84人が死亡し、そのうち28人が子どもだった。トラビス郡で7人、ケンドール郡で6人、バーネット郡で4人、ウィリアムソン郡で2人、トムグリーン郡で1人の死亡が確認された。

依然として24人の所在が分かっていない。この中には、カー郡のサマーキャンプ「キャンプ・ミスティック」の参加者10人とカウンセラー1人が含まれている。

8日と9日は散発的なにわか雨や雷雨が予想されているが、新たな洪水の危険性は低い見込み。10日と11日は晴れの予報。グアダルペ川の水位はほぼ通常に戻ったが、雨がやんでも水位が上昇を続ける河川もある。

洪水時に送信された緊急通知の効果に疑問の声が高まっている。夜間に複数の警報が携帯端末へ配信されたが、電波状況や端末設定の違いで受信できないケースもあった。大きな被害を受けたカービルの市長は「自分には届かなかった」と語っている。

11年連続で「キャンプ・ミスティック」で働くカウンセラーは、27人が死亡したと聞いた瞬間、「悪い夢を見ているのかと思った」とCNNに語った。近隣の別のキャンプでは、水位が上がる中、カウンセラーが少年たちを小屋の梁(はり)に避難させた。近くでは、男性が建物の側面にある電気ボックスにつかまり、3時間にわたり濁流から身を守って生き延びた。

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