トランプ氏、BRICSの「反米政策」支持の国には追加関税と警告
(CNN) トランプ米大統領は6日、新興国グループ「BRICS」の「反米」政策を支持する国に対し、新たな関税を課すと警告した。また、関税の90日間の一時停止期限となる9日を前に7日から多数の国に関税に関する書簡を送付すると発表した。
トランプ氏は自身のSNSトゥルース・ソーシャルに「BRICSの反米政策に同調する国」に対し、「例外なく」10%の追加関税を課すと述べたが、どの政策を指しているかは現時点で明らかにされていない。
ブラジルで開かれているBRICS首脳会議は6日に共同声明を発表し、「一方的な関税および非関税措置の増加」について「深刻な懸念」を表明した。トランプ政権の通商政策を婉曲(えんきょく)的に言及しているものとみられる。
トランプ氏は6日夜、米東部時間7日午後0時から数十カ国に対し、関税に関する書簡を送付することを確認した。
ベッセント財務長官は6日、CNNの番組で貿易相手国について、「事態を進展させなければ、8月1日には4月2日の関税水準に逆戻りすることになるだろう」と述べた。
トランプ氏は、書簡には現在の10%を基準とした関税、あるいは最大70%の関税が含まれることを示唆している。ベッセント長官は6日、主要貿易相手国に70%の関税を課すことはないと述べる一方で、どの国が合意に近づいているのかについては明言しなかった。