中国の空母「山東」を間近に見る 全長300メートル超、艦載機40機を搭載可能
中国の空母「山東」を間近に見る
(CNN) 中国最大級の兵器である空母「山東」がこのほど、5日間の日程で香港に寄港した。訪問初日となった3日、CNNの記者は山東を間近で見る珍しい機会を得た。
山東の全長はアメリカンフットボールのフィールド三つ分を超え、艦載機40機あまりを搭載できる。艦載機の多くはJ15戦闘機で、記者が近づいた際もJ15が甲板に並んでいた。
航空作戦の際、これらの戦闘機は、艦首部分の傾斜した「スキージャンプ台」から発艦するとみられる。
およそ7年前、記者は香港の同じ港湾で、これとは全く異なる空母を目撃した。香港を訪問していた米海軍の空母「ロナルド・レーガン」だ。
その後、中国と米国の関係は急速に悪化した。香港ではもう何年も、米海軍の艦船を目にしていない。
中国は2020年、米国を抜いて世界最大の海軍大国になった。保有する軍艦の数は現在、世界最多を数える。完全な作戦能力を有する空母2隻に加え、3隻目が試験航行中で、より大型で先進的な4隻目も建造中と報じられている。
中国は山東を香港に展開することで、拡大する海軍力を公海に投射する野心を世界に誇示しているのだ。