下院共和党が足並みそろえる、トランプ大統領の大型減税法案は可決へ前進
(CNN) トランプ米大統領が進める大型減税法案をめぐり、米下院共和党の一部の反対派の議員らがトランプ氏に歩み寄り、法案を本会議に進めることを認めた。一部議員が数日間にわたり法案阻止をちらつかせていたが態度を転換したことで法案可決への道が開けた。
反発を示していたのは、今後10年間で財政赤字が3兆3000億ドル拡大するのを批判してきた財政保守派や、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)の削減を懸念する穏健派など。
下院は3日未明、手続き上のハードルを乗り越え、法案を前に進めることを決めた。共和党指導部は、手続き上の採決を長時間保留して反対派の説得に努めた。採決の結果は賛成219、反対213で、共和党で反対したのは1人だけだった。
共和党指導部は最終採決でも可決に必要な票を確保できるとみているが、先行きは不透明だ。審議を経て3日午前にも採決される見通しだが、日程は流動的となっている。