保護犬31頭、洪水被害のテキサス州からシカゴへ 被災ペットの救助で全米の団体が連携
(CNN) 米テキサス州で起きた大規模な洪水で、被災地の保護施設にいた子犬や成犬31頭が、里親を探すために空路イリノイ州シカゴの施設に到着した。
洪水で被災した動物の救助では各地の保護団体が連携して対応に当たっており、PAWSシカゴはテキサス州の施設にいた31頭を引き取った。
同団体は「この犬たちをシカゴに連れてくることで、テキサス州の施設は洪水で被災したペットを助けて家族と再会させる余裕ができる」とSNSに書き込んでいる。
PAWS Chicago
洪水の被災地で救助された犬たちのうち、ミックス犬の「スーパーマン」は、飼い主の家があった場所でがれきの中に座っているところを発見された。おそらく被災した飼い主の一家に助けられたものの、飼い主は死亡。残る家族は救助されたが、スーパーマンは取り残された。現在は一時預かりの家庭に預けられている。
自然災害が激しさを増し、頻度も増える中、全米の保護団体は連携して、被災したり飼い主を失ったりしたペットの保護活動を行っている。
PAWS Chicago
PAWSシカゴの災害救援プログラムは2005年、甚大な被害が出たハリケーン「カトリーナ」で被災したペット200頭あまりの保護から始まった。昨年のハリケーン「ヘリーン」でも被災地からペットを救出し、2023年にはテキサス州ヒューストンの施設から犬33頭を救助した。
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今回テキサス州から到着した犬たちは、健康診断やワクチン接種を行った後に里親を探す予定。