トランプ氏 エプスタイン元被告に誕生日祝う手紙、裸の女性の絵と署名入り 米紙報道

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1997年当時のジェフリー・エプスタイン元被告(左)とトランプ米大統領。写真はトランプ氏の私邸「マール・ア・ラーゴ」で撮影されたもの/Davidoff Studios Photography/Archive Photos/Getty Images via CNN Newsource

1997年当時のジェフリー・エプスタイン元被告(左)とトランプ米大統領。写真はトランプ氏の私邸「マール・ア・ラーゴ」で撮影されたもの/Davidoff Studios Photography/Archive Photos/Getty Images via CNN Newsource

(CNN) 勾留中に死亡した米富豪ジェフリー・エプスタイン元被告が2003年に50歳の誕生日を迎えた際、贈られた手紙の中に、トランプ米大統領の名前と裸の女性の輪郭が描かれたメモが含まれていたことが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナルが17日に報じた。

手紙を確認した同紙によると、女性の胸が描かれ、陰毛の代わりに「ドナルド」の署名が書かれた絵が、タイプライターで打たれた数行の文章を囲んでいた。手紙は、「ハッピーバースデー。毎日が素晴らしい秘密の一日でありますように」という一文で締めくくられていたという。

トランプ氏は15日、同紙の取材に対し、手紙を書いたことも絵を描いたことも否定。記事を掲載したら提訴すると警告した。

トランプ氏は「人生で絵を書いたことは一度もない。女性の絵も描かない。それは私の言葉遣いではないし、私の言葉ではない」と反論した。

この報道は、司法省によるエプスタイン事件の調査をめぐるトランプ氏の対応にさらなる疑惑の目を向けさせる可能性が高い。トランプ氏の対応は、同氏の支持基盤である「MAGA(米国を再び偉大に)」を動揺させ、ホワイトハウスは数日間にわたり対応に追われている。

政治家や有力者らと広く親交のあった金融業者のエプスタイン氏は、19年にフロリダ州とニューヨーク州で未成年者の性的人身売買の罪で起訴された。その後、拘置所内で遺体で発見され、検死の結果、死因は自殺とされたが、同氏をめぐってはさまざまな陰謀論が浮上している。

司法省は先週公表したメモの中で、エプスタイン氏の死は確かに自殺であり、同氏の「顧客リスト」は存在しないと述べたうえで、事件に関する文書を今後公開する予定はないと発表した。トランプ氏を支持していた有力者らはこれに激怒。有力者らは政権がエプスタイン氏に関する記録を公開すると信じていたのだ。

ウォールストリート・ジャーナル紙によると、トランプ氏の名前が書かれたこの手紙は、エプスタイン氏の元交際相手であるギレーヌ・マクスウェル氏がまとめた誕生日アルバムに含まれていた。マクスウェル氏はエプスタイン氏が50歳の誕生日を迎えるにあたり、トランプ氏をはじめとする数十人から手紙を集めていたという。

同紙によると、このアルバムは、数年前にエプスタイン氏を捜査した司法省当局者が調査した文書の一部だった。

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