カリフォルニア州兵派遣、トランプ氏の指揮権維持を認める 米連邦控訴裁
(CNN) 米連邦控訴裁判所は19日、トランプ大統領がカリフォルニア州の州兵数千人の指揮権を維持することを認める判断を示した。
トランプ氏は第9巡回区控訴裁に対し、州兵4000人の指揮権を手放すよう命じた下級審の判断の差し止めを求めていた。移民摘発をめぐる混乱の中、トランプ氏はロサンゼルスの治安強化を目的にこれらの州兵を連邦政府の指揮下に置いた。
裁判所は未署名の判断で「大統領は法律上の権限を合法的に行使した可能性が高い」と述べ、トランプ氏が州兵を指揮下に置くために今月援用した連邦法に言及。トランプ氏による連邦法違反を指摘したカリフォルニア州のニューサム知事(民主党)の主張を退けた。
今回の判断を下した判事団は、トランプ氏に任命された判事2人と、バイデン前大統領に任命された判事1人で構成されている。
連邦地裁は先週、トランプ氏が州兵掌握のために依拠した法律の複数の条項に違反したと結論付け、トランプ氏に指揮権の放棄を命じていた。この中には、州兵を指揮下に置く際は「知事を通じて」命令を出すよう大統領に義務付ける条項も含まれる。