米ケンタッキー州で竜巻 1人死亡、7人負傷
(CNN) 米ケンタッキー州ワシントン郡で5月30日、一連の激しい嵐が東に移動するなか、突然発生した竜巻により、少なくとも1人が死亡したほか7人が負傷した。
同郡の保安官事務所によれば、男性1人が死亡し、周辺では住宅や建物に大きな被害が出た。
保安官事務所がSNS「フェイスブック」に投稿した写真では、車が横転し、家屋が押しつぶされ、木々が根元から倒れる被害が確認できる。
同郡の当局者は30日の記者会見で、少なくとも2軒の住宅が全壊したと明らかにした。人里離れた場所だったため範囲は狭かったものの被害は甚大だったという。
ケンタッキー州のベシア知事は、SNS「X(旧ツイッター)」への投稿で「これほどの激しい天候は予想外だった」と指摘。州の東部と南東部でさらに荒天が発生する恐れがあるとして警戒を呼び掛けた。
ケンタッキー州では今春、激しい嵐や大規模な洪水が相次いでおり、5月上旬には中央部を横断した低気圧に伴う竜巻で18人が死亡した。特に南東部で建物や車両、インフラに甚大な被害が出た。
米国では年間平均で1000個を超える竜巻が発生し、死傷者が出るほか、多額の被害をもたらす。今年の竜巻シーズンは早くから活発で、これまでに本土で報告された竜巻は少なくとも973件となり、合計の発生件数は過去15年間の平均を上回っている。