米ニューアーク空港でまた通信障害、トラブル続発で欠航や遅延相次ぐ
ワシントン(CNN) 米ニューヨーク近郊のニューアーク・リバティー国際空港で、通信障害のために便が行き先を変更したり欠航や遅延が相次ぐトラブルが繰り返されている。11日にも米連邦航空局(FAA)が一時的に同空港を利用する便の運航を停止させた。
FAAの発表によると、同空港に離着陸する便を誘導するシステムで通信障害が発生し、一時的に離着陸を遅らせた。ニューアーク行きの便が出発できない状態は45分ほど続いたという。
この日はジョージア州のハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港へ向かう便の一部も、滑走路の装備の問題で一時的に運航が停止され、フライト追跡サイト「フライトアウェア」によると40%以上の便に遅れが出た。
ニューアーク空港では9日にも、離着陸便の誘導に使われるレーダーと無線通信で90秒間の障害が発生。
4月28日には混雑する午後の時間帯に同様の障害が発生した影響で、同空港の管制官5人が心的外傷のため病欠を取った結果、1000便あまりが欠航となった。
フライトアウェアによると、11日の障害では行き先を変更した便はなかったものの、午前11時現在で約67便に遅れが出て、79便が欠航となっている。
ショーン・ダフィー運輸長官は同日、ニューアーク空港を出発する便は安全だと強調したうえで、問題が解決されるまで当面の間、同空港の便数は削減されると言い添えた。
NBCの番組の中でダフィー氏は、システムの老朽化を指摘しながらも、障害は近いうちに解決されるだろうと説明。「ニューアークを利用する全航空会社の会議を招集し、便数の削減に合意してもらう」とした。便の遅れや欠航がいつまで続くかの見通しは明らかにしなかった。