トランプ氏、カタールから受領の高級機を大統領専用機として使用か 倫理的・法的な懸念
(CNN) トランプ米政権はカタール王室から高級機ボーイング747―8を受け取り、改修を加え、同氏の2期目在任中に大統領専用機(エアフォースワン)として使用する予定であることが分かった。合意に詳しい2人の関係者がCNNに明らかにした。
この発表は数日以内に行われる見込み。トランプ氏は今週、2期目で初めてとなる外遊を予定しており、カタール首都ドーハにも立ち寄る。
同機の金額を考えれば、今回の動きには前例がなく、倫理的および法的に重大な問題を引き起こしている。
カタール当局者は、この機体は実質的にカタール国防省から米国防総省への贈与であり、個人的な取引ではなく政府間の取引だと述べた。国防総省は受領後、同機にセキュリティー機能などの改修を施す予定。
関係者1人がCNNに語ったところによると、トランプ氏と側近は今年、フロリダ州パームビーチでこの機体を視察しており、2年以内に使用を開始するとみられる。トランプ氏は周囲に同機の豪華さを吹聴してきた。
この贈与が行われる前、トランプ氏は新しい大統領専用機の納入が遅延していることに強い不満を示していた。同氏は以前、実業家イーロン・マスク氏に開発工程の加速を支援するよう依頼した。