米高校のラクロス部員11人、不法監禁の容疑で出頭 下級生にしごきを超えたいじめ
(CNN) 米ニューヨーク州オノンダガ郡ウェストヒル高校のラクロス部員11人がチームメートへのいじめに関与した疑いで出頭したことがわかった。同郡の検察が30日に明らかにした。
検察によると、部員らは5人の年下の部員に対して「しごきをはるかに超えた」いじめを行ったという。関与した部員らは不法監禁という軽罪で起訴される。
検察は29日、48時間以内に保安官事務所に出頭すれば、軽罪の不法監禁で済むと、一度だけ公の場で呼びかけていた。これを受け、部員らは期限を1日残し出頭した。
出頭した部員のほとんどは未成年だが、少なくとも1人は18歳以上だという。
部員らの一部は、24日に行われたラクロスの試合後に下級生らをマクドナルドに行くとだまし、車で連れ出した。
その後、車の運転手が郡の奥地で道に迷ったと言い始めたところに「誘拐犯を装った協力者たちが森から飛び出してきた」。
協力者たちは黒ずくめで、少なくとも拳銃1丁とナイフ1本を所持していたという。
被害者のうち数人は逃げることができたが、逃げ遅れた1人は頭に枕カバーをかぶせられ、縛り上げられたうえ車のトランクに押し込まれ、郡内の別の森林地帯に置き去りにされた。
この部員は最終的に自宅に戻ることができたが、この顛末(てんまつ)を録画した動画を確認した検事は、「これは通過儀礼でもなければ、ささいなことでもない。この若者がこのことでどれほど長く影響を受けるか私には分からない」と述べた。
動画にはこの事案を引き起こした数人の反応も記録されており、「面白がっている者もいるのがわかる」という。