トランプ氏「子どもたちが手にする人形は減るかも」 中国製品は必要ないとする一方で
(CNN) トランプ米大統領は30日、中国との貿易戦争を続ける中で、米国民は支出と消費の習慣を調整する必要があるかもしれないと述べた。
トランプ氏は中国への新たな関税による混乱を重く受け止めない姿勢を見せようとした一方で、米国民は安価な中国製品を必要としていないとも述べている。
同氏は「棚から商品がなくなると誰かが言っていた」「子どもたちが手にする人形は30体ではなく2体になるかもしれないし、その人形は通常より数ドル高くなるかもしれない」と語った。
トランプ氏と先週面会した大手小売の最高経営責任者(CEO)らは、今夏にもサプライチェーン(供給網)に混乱が生じる恐れがあると警告していた。
人形にまつわる発言は貿易戦争がもたらす混乱を警告した好例と言える。トランプ氏は、最終的な結果はこの混乱に見合う価値があると主張する。
米国では安価な中国製品が広く消費されているにもかかわらず、トランプ氏は米国民が中国から輸入される製品を必要としていないと断言した。
「自分たちのやり方を曲げるほどの話ではない。彼らは物資を積載した船を保有しているが、それらの全てとは言わないまでも多くは我々が必要としないものだ」(トランプ氏)
同氏は、中国について過去数十年にわたる米国の「最大の搾取相手」と批判した。