米空軍のF16戦闘機、韓国沖に墜落 1年で3度目
ソウル(CNN) 米空軍のF16戦闘機が31日、韓国沖を飛行中に緊急事態に見舞われ、墜落した。在韓米軍のF16戦闘機が墜落するのはここ1年足らずで3度目。
群山空軍基地の声明によると、墜落は現地時間午前8時41分ごろ、朝鮮半島西側の沖合上空での訓練中に発生した。群山空軍基地は首都ソウルの南約180キロに位置する。
米空軍の声明によると、第8戦闘航空団に配属されているパイロットは緊急脱出し、墜落の約50分後に救出された。意識はあり、検査のため医療施設に運ばれたという。
第8戦闘航空団の指揮官は声明で、「パイロットの素早い救出を可能にしてくれた韓国の救助隊やすべての仲間に大変感謝している」と表明。「今後は機体の捜索と回収に焦点を移す」と明らかにした。
飛行中に緊急事態が起きた原因については調査中だという。
韓国に配備されたF16が墜落するのはここ1年足らずで3度目だが、3件が互いに関連していることを示す情報はない。
昨年12月には、群山空軍基地のF16が朝鮮半島西沖での訓練中に墜落。第8戦闘航空団の当時の声明によると、緊急脱出したパイロットは韓国海軍によって救出された。
昨年5月にも、F16が訓練中、ソウル南郊の烏山空軍基地に近い農地に墜落した。パイロットは安全に脱出し、調査が行われることになった。
航空情報サイト「フライトグローバル」がまとめる2024年の世界の空軍戦力によると、F16は米空軍戦闘機部隊の主力で、保有数は738。米空軍によると、F16は空軍が保有する戦闘機の約半数を占める。