米国の自殺者、昨年は過去最悪の4万9000人あまり

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米国の自殺者が昨年過去最多を記録したことが、CDCの暫定データで判明した/bymuratdeniz/E+/Getty Images

米国の自殺者が昨年過去最多を記録したことが、CDCの暫定データで判明した/bymuratdeniz/E+/Getty Images

(CNN) 米国の自殺者が昨年は少なくとも4万9449人と、1941年の統計開始以降で最も多かったことが、米疾病対策センター(CDC)の暫定データで明らかになった。

CDCによると、昨年の自殺率は全体平均が人口10万人当たり約14人。男性が女性の約4倍に上り、特に高齢男性で高かった。

一方で女性の自殺率も2倍に増え、特に白人女性と25~34歳の女性で上昇が目立った。

米国では過去数十年、自殺率が上昇し続けている。ただし昨年は子どもと若者に改善がみられ、10~14歳では18%減の10万人当たり2人前後、15~24歳では9%減の同14人前後だった。それ以外の全ての年齢層では自殺率が上昇した。

特に10代の少年と若い男性のグループは、同年代の女性より改善幅が大きかった。しかし15~24歳の自殺者は、依然として男性が大半を占めている。

年齢調整後の人種別では、先住民系の10万人当たり約27人が最も多い。白人も全体平均より高く、同約18人だった。

自殺の手段は、銃が全体の半数以上を占めた。ジョンズ・ホプキンス大学銃暴力解決センターの分析によると、銃を使った自殺の件数は昨年が過去最多。特に高齢の白人男性に多く、10代の黒人でも増加傾向がみられた。

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