交差点以外の場所でも道路横断可能に、「歩行の自由法」成立 米カリフォルニア州

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道路を渡る歩行者=米ロサンゼルス/David Swanson/Bloomberg/Getty Images

道路を渡る歩行者=米ロサンゼルス/David Swanson/Bloomberg/Getty Images

(CNN) 米カリフォルニア州で来年から、歩行者が交差点以外の場所でも原則として違反切符を切られることなく道路を横断できるようになる。

法案を起草したフィル・ティン州議会議員の発表によると、「歩行の自由法」は9月30日、同州のギャビン・ニューサム知事が署名して成立させた。来年1月1日から施行される。

同法の下では、交差点以外の場所で道路を横断する「ジェイウォーキング」の行為について歩行者が違反切符を切られるのは、差し迫った衝突の危険がある場合に限られる。

ティン議員は、これまでは黒人の歩行者が不当に狙われて逮捕されていたと主張。「道路を安全に横断することを犯罪とみなすべきではない。高額な違反切符や警察との不必要な衝突は、特定の住民のみに影響を与えている」と述べ、「健康や環境のため、車から出て歩くことを奨励すべき」と言い添えた。

同議員はさらに、カリフォルニア州ではジェイウォーキングの「恣意(しい)的な取り締まり」が行われていると訴える。取り締まりの対象は、数百ドルもの罰金が払えないこともある非白人や低所得世帯に偏っているという。

2020年にはオレンジ郡で、ホームレスの黒人男性がジェイウォーキングをしたとして警官に止められ、射殺される事件が発生。住民の抗議運動が巻き起こったが、検察は男性を射殺した警官を不起訴とした。

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