トランプ氏、クリントン氏や民主党全国委など提訴 「ロシア疑惑」を共謀と主張

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2016年大統領選を不正に操作したとしてトランプ氏(右)がヒラリー氏(左)や民主党全国委員会らを提訴/AFP/Getty Images

2016年大統領選を不正に操作したとしてトランプ氏(右)がヒラリー氏(左)や民主党全国委員会らを提訴/AFP/Getty Images

(CNN) 米国のトランプ前大統領は24日、ヒラリー・クリントン元国務長官や民主党全国委員会(DNC)、その他26の人物と組織を相手取った広範囲にわたる訴訟を起こした。共謀により同氏を2016年の大統領選で敗北に追い込もうとしたと訴えている。その際、同氏とロシアとを結びつける虚偽の主張を展開したとしている。

訴状に名を連ねたのは、「ディープステート(影の政府)」に絡んだ陰謀を自身に仕掛けているとトランプ氏が長年糾弾してきた面々。具体的にはジェームズ・コミー元連邦捜査局(FBI)長官をはじめとする複数のFBI当局者、英国の元スパイのクリストファー・スティール氏とその関係者、クリントン氏の選挙対策顧問らが含まれる。

フロリダ州の裁判所に提出された訴状には、「『対立候補の調査』や『データ分析』、その他の政治戦略を装って、被告らは非道にも国民の信頼を揺るがそうとした」「力を合わせて、ただ1つの利己的な目的のために動いた。すなわちドナルド・J・トランプ氏を誹謗(ひぼう)中傷するという目的だ」と記されている。

108ページを超える訴状は、民主党や政府当局者らが陰謀に基づく脅迫、悪意ある訴追、コンピューターを使った不正行為、機密データの盗みなど様々な違反行為を働いたとして2400万ドル(約29億円)以上の損害賠償を求めている。

一方で事実と異なる記述や、誇張による虚偽の主張も複数含まれる。それらはトランプ氏が過去数十回にわたって言及してきたのと同種のものだ。

訴えによれば、クリントン氏と民主党幹部らは弁護士や調査員を雇い、トランプ氏をロシアと結びつける情報を捏造(ねつぞう)。その後、メディアと政府にそれらのうそを広めたという。念頭にあったのは、16年大統領選でトランプ氏が勝利する可能性を低下させることだったとしている。

トランプ氏は、FBIにいる「クリントン支持者」がこれに協力したと主張。権力を乱用し、政治的な敵意から自身の捜査を行ったとの認識を示した。

当時クリントン陣営は実際に調査員に報酬を支払い、トランプ氏のスキャンダルを探っていた。有力なつながりのある民主党議員がこれらの調査結果を法執行機関に提出してもいる。トランプ氏はロシアとつながっている可能性があり、捜査する価値があると判断しての行動だった。ただトランプ氏が今回訴えた主要な内容の多くは、以前司法省の監察長官や議会上院情報委員会の超党派の報告によって虚偽だと証明されている。

一方でジョン・ダーラム特別検察官は過去3年間、トランプ氏が訴状で言及した内容の多くを捜査。今回訴えられた被告のうちこれまで3人を刑事訴追している。このうちFBIの弁護士だったケビン・クラインスミス被告からは、1通の電子メールの内容を改変したことを認める有罪証言を引き出した。当局がトランプ氏の選挙対策顧問を監視するよう促すための改変で、当時この顧問にはロシア側の関係者との広範なコネクションがあったとされる。

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