米下院、バノン氏の刑事訴追を要求 議会襲撃調査めぐる召喚拒否で

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スティーブ・バノン氏=2020年8月20日、米ニューヨーク/Eduardo Munoz Alvarez/AP

スティーブ・バノン氏=2020年8月20日、米ニューヨーク/Eduardo Munoz Alvarez/AP

(CNN) 米議会下院は21日、トランプ前大統領の側近、バノン元首席戦略官を議会侮辱罪で刑事訴追するよう求める決議案を賛成多数で可決した。バノン氏は1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件を調査する下院特別委員会の召喚を拒否していた。

採決の結果は賛成229、反対202だった。

民主党の下院議員全220人に加え、共和党からも9人が決議案に賛成した。共和党から賛成に回ったのは同特別委の副議長を務めるリズ・チェイニー議員ほか、アダム・キンジンガー、ナンシー・メイス、フレッド・アプトン、ピーター・マイヤー、ジョン・カートコ、ブライアン・ケビン・フィッツパトリック、アンソニー・ゴンザレス、ジェイミー・ヘレーラ・バトラーの各議員。

1月6日に選挙人投票の集計を取り仕切ったペンス前副大統領の兄、グレッグ・ペンス下院議員は投票しなかった。

下院特別委員会は現在、2020年大統領選の結果を覆そうとした議会襲撃事件を調査中。今回の採決は民主党が調査協力を拒んだ人物を非難する姿勢を強めていることを示すものとなった。

採決の結果を受けて本件は司法省に付託され、司法省が訴追の是非を判断する。

ガーランド司法長官は21日、司法省はあらゆる付託を審査すると述べたものの、どのような判断を下すかは明言しなかった。「司法省はこうした状況において常にそうするように対応する。事実と法を適用し、訴追原則にのっとった決定を下す」としている。

バノン氏はこれまで、大統領特権の問題が法廷で解決されるまで調査委に協力しないと主張。同氏の弁護士は調査委に対し、大統領特権はトランプ氏に帰属すると証言し、「われわれは彼の指示を受け入れ、大統領特権の援用を尊重する必要がある」と述べていた。

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