米国で多発するアジア系住民襲撃 識者の見解は

米国でアジア系住民への襲撃が相次いでいることについて、声をあげる人が増えている/Bruce Cotler/ZUMA Press

米国でアジア系住民への襲撃が相次いでいることについて、声をあげる人が増えている/Bruce Cotler/ZUMA Press

(CNN) ホセ・アントニオ・バルガス氏には、一度聞いて以来ずっと耳の奥で鳴り続けている言葉がある。

「誰も来なかった。誰も助けてくれなかった。誰も動画を撮影していなかった」

これはフィリピン系米国人ノエル・キンタナ氏(61)の言葉だ。キンタナ氏は2月3日にニューヨーク市の地下鉄の車内で顔面を切りつけられる被害に遭った。

ジャーナリストであるバルガス氏は、自ら「デファイン・アメリカン」という団体を立ち上げ、ストーリーテリングを通じて移民たちが人間らしく生きられるようにするための活動を行っている。

バルガス氏は、アジア系米国人は長年、米国内で「インビジブルの中のインビジブル(一見しただけでは非白人と分からない、非常に目立たない人種)」と見られていると感じており、キンタナ氏の発言でそれが浮き彫りになったと考えている。

アジア系米国人は今、米国で最も急増している人種・民族であり、20カ国以上にルーツを持つ2000万人で構成されているにもかかわらず、彼らの多くが米国で経験する(人種)差別や格差は見過ごされることが多い、とバルガス氏は指摘する。しかし、最近アジア系住民を標的とした襲撃事件が相次ぎ、この問題に関心を寄せる人が増えており、状況は変化し始めている。

新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、アジア系米国人たちが直面している人種差別が広く認知されるようになったことは重要な一歩だと、彼らの支援者や専門家は評価するが、一方で、一部の人々の間で別の問題が浮上している。それは「今後取りうる最善策は何か」という問題だ。

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