トランプ減税法案、成立へ 米下院で可決
(CNN) トランプ米政権の目玉政策である大型減税などを盛り込んだ法案が成立する見通しとなった。米下院が3日、法案を可決した。法案はすでに上院を通過しているため、トランプ大統領が独立記念日である4日に署名して成立する見込み。
トランプ氏の大統領2期目で初の大型法案の成立となる。トランプ氏は4日までに法案を成立させる必要があると強く主張していた。
採決では与党・共和党の議員218人が賛成し、民主党議員212人と共和党から2人が反対に回った。
「一つの大きく美しい法案」と名付けられた法案では連邦税を大幅に引き下げ、国防や国境警備への予算を増やしている。一方で、財源を確保するため、メディケイド(低所得者向け公的医療保険)などセーフティーネットに関連したプログラムは過去数十年で最大の削減となっている。
法案の内容については共和党議員の間でも反対意見があった。保守強硬派は財政赤字の拡大を指摘し、穏健派からはメディケイドのプログラムの縮小を懸念する声があったが、トランプ氏と同党指導部が連携して造反を示唆する議員らの懐柔を図った。
下院での可決を受けて、ホワイトハウスのレビット報道官はトランプ氏が米東部時間4日午後5時に法案に署名すると発表した。トランプ氏は同日、ホワイトハウスで催される独立記念日を祝うイベントに出席する予定。