バイデン氏、北朝鮮に相応の「対応」を警告 弾道ミサイル実験継続なら
(CNN) バイデン米大統領は25日の記者会見で、北朝鮮が弾道ミサイルの発射を続けた場合、相応の「対応」を取ると警告した。北朝鮮はここ1週間足らずで2度のミサイル発射を行っている。
バイデン氏は記者団から一連のミサイル発射について聞かれ、「同盟国やパートナー国と協議中だ。北朝鮮が事態をエスカレートさせることを選べば、相応の対応を取る」と述べた。
オバマ元大統領が2016年の退任時、北朝鮮は外交政策上の最大の脅威だと警告したことについて問われると、バイデン氏は一言「その通りだ」と答え、オバマ氏に同意する姿勢を示した。
バイデン氏はまた、「何らかの形の外交を行う用意はあるが、それは非核化という最終結果が条件でなくてはならない」とも述べた。
バイデン政権では現在、対北朝鮮政策の見直しが最終段階に入っている。見直しの作業は数カ月にわたって続けられており、早ければ来週にも発表が行われる可能性がある。
北朝鮮は24日、弾道ミサイル2発を発射。韓国軍合同参謀本部の声明によると、2発の短距離ミサイルは咸鏡南道咸州郡から北朝鮮東岸沖に向けて、現地時間の午前7時6分と同25分に発射された。
米当局者3人によると、北朝鮮は先週末にも、飛翔(ひしょう)体2発を発射していた。バイデン政権発足以降で初の兵器実験となったが、政権高官はこれについて、北朝鮮が行いうる挑発の中では「低レベル」に該当するとして重大視しない姿勢を示していた。