北朝鮮が戦術核兵器や新弾頭、原潜を開発 金委員長が言明

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朝鮮労働党の党大会に出席した金正恩党委員長=5日/KCNA/KNS/AP

朝鮮労働党の党大会に出席した金正恩党委員長=5日/KCNA/KNS/AP

(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長は、原子力潜水艦や戦術核兵器、ミサイル防衛システムを突破するよう設計された高性能な弾頭などの新兵器の開発が進んでいると明らかにした。北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。

9日に発表された金委員長の発言によれば、北朝鮮は米国への抑止力として軍事化を進めている。金委員長の発言は、米国のトランプ大統領が進めてきた、首脳会談によって北朝鮮に対して核兵器の近代化の道を思いとどまらせるという戦略が失敗したことを示唆している。金委員長とトランプ大統領は3度にわたって会談を行っていた。

KCNAによれば、金委員長は、米国で誰が権力の座に就こうとも北朝鮮を敵視する政策の本質と本心は決して変わることはないと指摘。核兵器の開発は間断なく進められていると述べた。

金委員長によれば、開発計画はさまざまな段階にある。多弾頭誘導技術は最終段階にあるほか、新しい弾道ミサイルに適用可能な極超音速飛行の研究は完了し、試験と製造の準備を進めているとしている。このことは、北朝鮮では、米政府や韓国政府にとって受け入れがたい形でのミサイル発射試験の再開が迫っている可能性があることを示唆している。

戦術核兵器の改良も完了。原潜については進捗(しんちょく)度が最も低いようで、研究が完了して、検討の最終段階にあるという。

専門家によれば、北朝鮮は長い間、核兵器の質と耐久性を向上させるこうした科学技術を求めようとしてきた。特に原潜は最初の核攻撃を生き延びて同じように報復できるため、北朝鮮の反撃能力を強化し、核抑止力の観点から特に有用だという。

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