「米同時多発テロ型委員会」を設立へ、議事堂襲撃で独自調査 下院議長が発表

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米民主党のペロシ下院議長。連邦議会議事堂襲撃について調査を行う委員会を設置する考えを明らかにした/Samuel Corum/Getty Images

米民主党のペロシ下院議長。連邦議会議事堂襲撃について調査を行う委員会を設置する考えを明らかにした/Samuel Corum/Getty Images

(CNN) 米民主党のペロシ下院議長は15日、下院の民主党議員に宛てた書簡の中で、2001年9月11日の米同時多発テロを調査した委員会に類似する組織を立ち上げ、今年の1月6日に発生した連邦議会議事堂襲撃について調査する計画を発表した。

ペロシ氏は書簡で、安全を守るための次の段階として外部に独立した「9.11型の委員会」を立ち上げ、議事堂襲撃事件に関する事実と原因を調査する意向を明らかにした。議事堂襲撃については、「米国内を標的としたテロ攻撃」との認識を示している。

同氏は以前にも同様の委員会の結成を要求。その必要性を確信していると述べていた。

この種の委員会を設立するための法律は、上下両院で法案を可決した後、大統領が署名して成立する。委員を務めるのは議員ではなく、政府にも属さない人物となる。

死者も出した議事堂襲撃事件を受け、下院は直ちにトランプ前大統領の弾劾(だんがい)決議案を可決。上院で行われた弾劾裁判では先週末にトランプ氏に対する無罪評決が出ていた。罪状は反乱を扇動したというものだった。

しかし議事堂の警備強化と、暴力的なトランプ氏支持者が突入した経緯を明らかにする取り組みは現在も続いている。

ペロシ氏は今月初め、今回設置を計画している委員会について、同時多発テロ後に立ち上げられたものとは異なり、多様性により重きを置いた陣容になるとの見方を示唆した。

そのうえで、同時多発テロの際の委員会は委員9人が全員白人で女性は1人だったとし、その功績を評価しつつも現在の状況は当時と異なると指摘した。

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