バー米司法長官、選挙不正をめぐる特別検察官は「任命しない」
ワシントン(CNN) 米国のバー司法長官は21日、記者会見で、今年の大統領選の不正やバイデン次期大統領の息子のハンター氏に対して捜査を行う特別検察官の任命について問われ、任命する計画はないと明らかにした。トランプ大統領は大統領選をめぐり不正が行われたと主張しているが、バー氏がトランプ氏の考えを拒否した形だ。
バー氏は大統領選に関する質問に答え、「もし、現時点で特別検察官が正しいツールであり適切だと考えるならば、指名するだろう。しかし、指名していないし、これからも指名しない」と述べた。バー氏はまた、今回の大統領選で大規模な不正は見つかっていないと語った。
バー氏はトランプ氏の支持者から最近要求が出ている投票機器の押収についても否定した。「連邦政府が押収を行うための根拠がない」としている。
今回の記者会見はバー氏がトランプ政権下で行う最後の大規模な記者会見で、トランプ氏からの決別の姿勢が鮮明になった。
トランプ氏は顧問らに対して、ハンター氏や投票機器に関する特別検察官の必要性について尋ねている、選挙が盗まれたと主張し続けている。
ハンター氏については当局が財務関係について捜査を行っている。バー氏はこちらについても捜査を保護するための特別検察官の任命は必要ないとの認識を示した。