米ジョージア州知事、マスク着用義務化めぐりアトランタ市長を提訴

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記者会見を行うケンプ州知事=4月27日、米ジョージア州/Kevin C. Cox/Getty Images

記者会見を行うケンプ州知事=4月27日、米ジョージア州/Kevin C. Cox/Getty Images

(CNN) 米ジョージア州のブライアン・ケンプ知事は16日、アトランタ市が住民に対してマスク着用を義務付けたことは、州の緊急命令違反に当たるとして、同市のケイシャ・ランス・ボトムズ市長を提訴したと発表した。

ケンプ知事はツイッターへの投稿の中で、「アトランタの事業者や従業員は、この困難な時の中で懸命に生き延びようとしている」と強調、「選挙で選ばれた自治体の当局者が事業を閉鎖させ、経済成長を阻害している」と主張した。

これに対してボトムズ市長は、「ジョージア州の住民3104人が死亡し、私の家族を含む10万6000人が検査で陽性と判定された。ところが私はマスク義務付けをめぐり、ケンプ知事に訴えられた」と反論した。

ケンプ知事とボトムズ市長の間では、ボトムズ市長が制定したマスク着用義務付けの条例をめぐって対立が深まっていた。

マスク着用を義務付けるアトランタの条例では、市内でマスクを着用しなかった場合、罰金や6カ月以内の禁錮を言い渡される可能性もあるとしている。

これに対して州知事側は、ケンプ知事が署名した知事令に基づき、州が義務付けた以上の禁止措置を地方自治体が講じることはできないとして、アトランタ市の条例に法的な強制力はないと主張していた。

ケンプ知事は15日には、州内の全自治体のマスク義務付けを中止していた。

ジョージア州では州内全域で新型コロナウイルスの感染者が増え、これまでに3000人が死亡している。

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