米コロラド州、リスの腺ペスト感染を確認 住民に警戒呼びかけ

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米コロラド州でリスの腺ペスト感染が確認されたことがわかった/Getty Images

米コロラド州でリスの腺ペスト感染が確認されたことがわかった/Getty Images

(CNN) 米コロラド州ジェファソン郡の衛生局は、州内でリスの腺ペスト感染が確認されたと発表した。

発表によると、リスは今月11日にコロラド州モリソンで行った検査で、腺ペストの陽性反応が出た。米国で腺ペストが確認されたのは今年に入って初めてだった。

腺ペストはノミや動物を通じて感染し、中世の欧州で推定5000万人を死亡させたとされる感染症。衛生局は、適切な対策を講じなければ人や動物に感染する恐れがあると警告している。

感染すると、痛みやリンパ節の腫れなどの症状を引き起こし、人の場合は発熱や悪寒、咳(せき)などの症状が出ることもある。

今月7日には中国の当局が、内モンゴルで腺ペストの症例を確認したと発表。同地のバヤンノール市は市内全域に警戒警報を出し、予防策の徹底を促した。

ペストは最近になって復活し、世界保健機関(WHO)が「再興感染症」に分類している。年間の症例数は1000~2000例程度だが、報告されない症例も多数に上るとみられ、実際にはこれを上回る可能性もある。

米疾病対策センター(CDC)によれば、米国では毎年数十例の報告があり、コロラド州では2015年に2人が腺ペストのために死亡していた。

腺ペストを治療しないまま放置すれば、細菌が肺に広がって肺炎を引き起こす肺ペストになることもある。

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