ギャング組織MS13を大規模摘発、96人逮捕 米NY州

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ギャング組織「MS13」の大がかりな摘発作戦が米ニューヨーク州で行われた

ギャング組織「MS13」の大がかりな摘発作戦が米ニューヨーク州で行われた

(CNN) 米ニューヨーク州の検察当局は21日、凶暴さで悪名高いギャング組織「MS13」の大がかりな摘発作戦を同州ロングアイランドで実施し、構成員96人を逮捕、刑事訴追したと発表した。

2年がかりの捜査の成果で、同州サフォーク郡の検察当局は街頭などにたむろするギャング組織の封じ込め作戦としては州内で史上最大規模とした。容疑罪名は殺人、殺人謀議、麻薬密輸、武器所持や組織的な暴力など。

同郡を根城にするグループの幹部ら9人も逮捕。コカインなどの麻薬、短銃9丁、多数のなたや現金を押収した。担当検事は報道発表文で、脅し取るなどした金の一部は本拠がある中米エルサルバドルの上層部へ送られていたとも指摘した。

今回の作戦を通じ世界規模で計230人を逮捕したとも発表。少なくとも7件の殺人計画を阻止したとした。

「マラ・サルバトルチャ」とも呼ばれるMS13は数十年前、ロサンゼルスのエルサルバドル移民らが築いたとされる。これ以降、全米規模で組織を拡大。殺人や攻撃でなたなどを用いる残忍な手口で知られる。

米麻薬取締局(DEA)ニューヨーク支部の特別捜査員によると、構成員は米国や欧州に8000〜1万人で、中米には5万人を抱える。

今回の摘発ではサフォーク郡の裁判所の許可を得て電話盗聴を通じた捜査を200回以上続け、世界中で容疑者の特定を進めたと説明。新たな構成員の勧誘、活動の拡大、残忍な行為や組織の掟(おきて)などの重要な解明にも役立ったとした。

担当検事は今回の摘発はMS13の上層部への大きな打撃が狙いだったとも述べた。作戦にはDEA,国土安全保障省や米連邦捜査局(FBI)を含む多くの捜査機関が協力した。

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