民家に武装強盗、妊娠8カ月の妻が自動小銃で撃退 米フロリダ州
(CNN) 米フロリダ州タンパの郊外でこのほど、銃を所持した2人組が民家に押し入り、家主に暴行を加えて金品を要求したところ、妊娠8カ月の妻が半自動小銃を発砲してこれを撃退する出来事があった。強盗の1人は現場で死亡した。
ヒルズボロ郡の保安官事務所が30日に発表した声明によると、被害に遭った夫婦は捜査員に対し、妻が1度発砲したと説明したという。捜査員は、犯人が「現場で死亡」しているのを発見した。
この家に住むジェレミー・キングさんは、犯人らが通常の拳銃2丁を持っていたとしたうえで、自らの所有するアサルトライフル「AR15」が襲撃を食い止めたと強調。AR15を使用した妻のおかげで犯人らに立ち向かうことができ、殺されずに済んだと語った。
キングさんによれば、家に押し入ってきた犯人らはフードをかぶり、マスクを着けていた。CNN系列局のベイニュース9は、犯人らがキングさんに銃を突きつけ、11歳の娘を捕まえて「持っているものすべて」を渡すよう迫ったと報じた。
キングさんが銃で殴られたり蹴られたりする音を聞いた妻が奥の寝室から様子をうかがうと、犯人の1人が妻に発砲。妻は寝室へ戻り、半自動小銃を手にした。キングさんは、寝室へ入った犯人に妻が照準を合わせて銃弾を撃ち込んだと説明した。
犯人2人はその場から逃走。死亡した1人は家の近くの排水溝の中で見つかった。保安官事務所はもう1人について、航空機と警察犬を動員して捜索を試みたが発見には至っていないとした。当局によると、妻が使用した銃器は合法的に所持されていたものだという。