米政府閉鎖、WHの電話サービス停止 音声で「民主党のせい」
(CNN) 米連邦予算が上院で否決されたことによる一部政府機関の閉鎖は21日、2日目に突入した。人々がホワイトハウスに対して意見を述べるための電話サービスも同日までに業務を停止。電話をかけてきた人に対応できないことを伝える自動音声案内には、「民主党議員が予算を通過させないことが原因」とする内容が盛り込まれている。
通常であれば人々は当該のサービスの番号に電話をかけ、トランプ大統領あての音声メッセージを残すことができる。しかし21日に電話をかけると、録音された音声で以下の内容が告げられた。
「ホワイトハウスへお電話ありがとうございます。残念ながら、本日はあなたのお電話にお答えすることができません。民主党議員らが、予算案の通過を阻んでいるからです。予算案にはわが軍並びにその他の安全保障上の優先事項に関する予算も含まれます。これらの予算を人質に取り、無関係な移民についての議論を進めているのです。こうした妨害のため、政府機関は閉鎖されています」
この後音声は、ホワイトハウスにメッセージがあれば電子メールで送るようにと助言して終わる。
幼少時に親に連れられて米国へ不法入国した若者の強制送還を免除する措置「DACA (ダカ)」の期限切れを3月に控え、上院の民主党議員はDACAへの修正措置を盛り込まない限り法案を支持しないとしている。
政府機関の閉鎖をめぐっては共和党と民主党が非難の応酬を繰り返しており、閉鎖解除へのめどが立っていない。一部機関の職員には自宅待機の措置が取られているほか、国立公園やスミソニアン博物館といった施設も閉鎖されている。
トランプ大統領は、フロリダで開かれた資金集めのイベントに向けてのビデオメッセージで、「起こるべきでなかった政府機関閉鎖が起きた。原因は民主党議員だ。それでも最後には我々が再び勝利するだろう」と述べた。