米加州火災、発生から13日 自宅周辺「まるで戦場」と住民
(CNN) 米カリフォルニア州の大規模火災は発生から13日が経過し、延焼面積は18日までで約10万9000ヘクタールとなった。火の手は現在も広がり続けている。
ベンチュラ、サンタバーバラ両郡にまたがって燃え広がった「トーマス火災」について、ベンチュラ郡に住むジャネット・フレスカスさんは当初不安を感じていなかった。だが真夜中、明るさを感じて目を覚まし、窓の外を見るとものすごい高さに立ち上った炎が自宅を取り巻いていたという。
フレスカスさんは他の数万人の住民と同様、車で避難した。住んでいた共同住宅は全焼。「楽園だった場所がまるで戦場のようだった。人生の中でこんなに恐ろしい目に遭ったことはない」と語った。
強風で勢いを増したトーマス火災は、近代以降の州の歴史の中で3番目に規模の大きい火災となった。当局によるとこれまで消火のためにおよそ1億1000万ドル(約124億円)の費用が投じられている。16日夜の時点での鎮火率は40%。
現場では8400人を超える消防士が救助や消火の活動に当たっている。14日には32歳の消防士が消火作業中に死亡。検視の結果、死因はやけどと煙の吸入と判明した。今回の火災の死者はこれで2人となった。