オバマ氏、現在の政治状況に警告 ナチス台頭を引き合いに

2017.12.09 Sat posted at 14:49 JST

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ワシントン(CNN) 米国のオバマ前大統領は9日までに、米国の有権者に対し民主主義への参加の継続を促し、自己満足はナチス・ドイツの隆盛をもたらしたと警告した。

米シカゴ市で開かれた経済関連の会合で演説した。同会合のビデオ映像によると、オバマ氏は「民主主義の庭園の手入れが必要。そうしなければ物事は極めて急速に崩れる。我々はその事態が起きている社会を目撃している」と強調した。

トランプ大統領を直接意識した発言なのかはビデオ映像からは明瞭でない。オバマ氏は過去1年、暗示的な方法ながらトランプ政権による気候変動対策などの政策を再三批判してきた。

オバマ氏はシカゴでの会合でナチス・ドイツに触れ、1920年代や30年代に音楽や芸術、文学に満ちあふれていたウィーンの舞踏会に言及。この華やかさが永久に続くと思われたが、その後、6000万人の人々が死に、全世界が混沌(こんとん)に陥ったと指摘。「物事を注視し、投票しなければならない」と続けた。

また、米国の歴史的な事例を持ち出し、自らの政治的英雄とあがめるフランクリン・ルーズベルト元大統領による第2次世界大戦中の日系米国人の強制収容を指摘。この措置は米国の制度の脅威になったとし、検閲が承認されたマッカーシー時代や法統治に背き弾劾(だんがい)前に辞任した米大統領の存在に注意を向けた。

報道の自由の重要性も弁護し、在任中、正しく報道せず怒りを再三覚えた体験も紹介。だが、報道の自由の原理の重要性は認識していたとし、大統領としての職務の一環はこの原理を維持させることだと主張した。

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