米ユタ州でジカ熱関連の死者 米本土で初

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蚊によるジカウイルスの感染拡大が懸念されている=CDC

蚊によるジカウイルスの感染拡大が懸念されている=CDC

(CNN) 米西部ユタ州の保健当局は8日、先月末に死亡した同州に住む高齢の患者が、ジカ熱に感染していたことがわかったと発表した。ジカ熱に関連する死者が出たのは米本土で初めて。

死亡したのは同州ソルトレーク郡に住む人物で、ジカウイルスがまん延している地域に渡航していた。保健当局はプライバシー保護の法令により、身元などは公表しない方針。

死因はまだ特定されていない。同郡保健当局の医療責任者は、「この患者は基礎疾患を抱えていたほか、ジカ熱にも陽性反応を示していた。ジカ熱が死につながったことは分かっているが、唯一の原因かはわからない」と述べた。この患者のジカウイルスへの感染は、患者の死亡後に初めてわかったという。

米疾病対策センター(CDC)によれば、米国内でジカ熱に感染したケースは今のところないものの、海外渡航で感染したケースは1132件に上る。今年2月には、米自治領プエルトリコでは70歳の男性がジカ熱を伴う合併症で死亡していた。

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