ケンタッキー辛勝の民主クリントン氏、前途多難か

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ドナルド・トランプ氏。クリントン氏がケンタッキーで負ければ「撤退した方がいい」と発言

ドナルド・トランプ氏。クリントン氏がケンタッキーで負ければ「撤退した方がいい」と発言

クリントン氏とサンダース氏がこれまでに獲得した一般代議員の人数には、すでに約280人の差がついている。サンダース氏が逆転して指名を獲得する唯一の道は、党大会で自由に投票できる党幹部らの特別代議員をできるだけ多く説得し、クリントン氏から同氏へ支持を変更させるというシナリオだが、実現できる可能性は極めて低い。

一方でサンダース氏がレースに残ることにより、クリントン氏が本選に向けるべき時間や資金を党内対策に取られるのは確かだ。サンダース氏の支持者らは指名争いの仕組みに不満を募らせ、14日のネバダ州党大会では暴言を放つなど抗議行動を展開。会場は一時騒然となった。この一件をめぐり、党幹部とサンダース氏の間で非難の応酬も起きている。今まで共和党の指名争いの陰に隠れていた民主党内の分裂が、ここへきてあらわになった形だ。

民主党の混乱には、共和党の指名候補に確定している実業家のドナルド・トランプ氏も言及した。トランプ氏はケンタッキー州の結果発表を前に、クリントン氏は同州で勝てなければ「撤退した方がいい」などとツイートした。

同日には共和党もオレゴン州で予備選が行われ、実業家のドナルド・トランプ氏が勝利した。対抗馬だったテッド・クルーズ上院議員、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事は既に撤退し、トランプ氏は指名を確実としている。

「米大統領選2016」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]