米、グアムにミサイル防衛システムを配備 北朝鮮情勢受け

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米国のミサイル防衛システムTHAAD=ロッキード・マーチン提供

米国のミサイル防衛システムTHAAD=ロッキード・マーチン提供

(CNN) 米国防総省は3日、北朝鮮の弾道ミサイルの脅威に対処するため地上配置型のミサイル防衛システムを米領グアムに今後数週間内に配備すると発表した。

グアムには米海空軍の基地がある。北朝鮮は先に、グアムはもちろん米本土も攻撃対象になっていると威嚇していた。

国防総省の報道機関向け声明によると、グアムに配備するのはトラックに搭載する落下段階高高度迎撃ミサイル(THAAD)と呼ばれるシステムで、発射装置やレーダー、標的確認のための機器を備える。敵ミサイルが落下段階に入った際に撃ち落とす。

グアムは北朝鮮から約3219キロ離れている。軍事専門家の間では、北朝鮮がミサイルに核弾頭を搭載させる能力の保持にはまだ数年要するとの見方が支配的。しかし、北朝鮮軍が持つ通常兵器の火力能力は大きく、中距離の弾道ミサイルに高性能爆薬を積み数百キロ飛ばせるとされる。

ヘーゲル米国防長官は3日、米国防大学での演説で「北朝鮮はミサイル発射能力を保持している」と指摘。北朝鮮は好戦的かつ危険な言動を強め、過去数週間に示した一部の行動は特に同盟国である日韓に現実的で明確な危険や脅威を及ぼしているとの認識を示した。

また、北朝鮮の脅威はグアムにある米軍基地を含め米国に直接向けられているとも述べた。

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