米国が科学教育改革に本腰 狙いは世界で戦える人材育成

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米国各州は、学習カリキュラムを独自に作成することに慣れているが、以前、数学と読解の全米共通学力(コモンコア)基準の作成で協力し、今回、NGSSの作成で再び手を組んだ。NGSSの開発には、NSTAや、州知事やビジネスリーダーらが主導する超党派の非営利組織「アチーブ」の他に、教育者らも参加した。

NGSSは2013年3月に発表される予定で、一部の学校は発表直後に施行を予定しているが、中には教育委員会や政治家の承認を待たなければならない学校もある。また、この新基準の作成に参加しなかった州も導入は可能だ。

ただ、たとえ承認が取れても、施行が難しい場合もある。生徒の学び方が変わるということは、教師らが新たな教え方を学ぶ必要があることを意味する。また学校によっては、新たな機器を導入する必要があるかもしれない。新基準の導入にかかる費用は、州や生徒数によっても異なるが、ウィーラー氏は、多くの学校が向こう数年間に官民の支援が必要になると見ている。そして費用は時間とともに増大する可能性が高い。先に導入された教養コアカリキュラム、「コモンコア」基準の場合は、46州とワシントンDCでこれまでに約40億ドルの費用がかかっているという。

また教師たちも、長期の専門能力開発トレーニングに備えている。

ジョージア州で教師をしているアリシア・ムーア氏は、教師生活20年以上のベテランだが、夏に新たな指導法のトレーニングを受ける予定だ。ムーア氏はこれまでに多くの基準改正を経験し、改正のたびに改善が見られたが、今回のNGSSの導入は特に生徒たちにとって有益だと語る。

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