インド、中国人の観光ビザ発給を再開 軍事衝突で悪化の関係、5年ぶりに改善
インドの観光業界からは歓迎の声が上がっている。旅行会社の創業者は、ビザ発給が禁止される前は大勢の中国人観光客がニューデリーを訪れていたと話し、制限の解除は「車の持ち主にとっても、ガイドにとっても、ホテルにとっても朗報だ」と指摘。「みんなのビジネスが増える」と期待を示した。
インド出身の男性と交際しているという中国籍のケイト・フーさんは、ようやくボーイフレンドの家族を訪問できるとうれしそうな様子だった。
フーさんは香港を拠点とするコメディアン。4月に彼の姉妹の結婚式に出席するためインド行きの便を予約していたが、その時になってビザが取得できないことを知ったという。
「少しばかり損をした」というフーさんは、「ビザを取る目的で結婚しようかとも話していたので、ビザのためだけに結婚する必要がなくなってうれしい」と笑顔になった。
ニューデリー在住のコンサルタント、プラディープ・Kさんも、「インドと中国の人々の交流が増える」と歓迎する。中国へはパンダを見に行きたいといい、「書類の変化に関する外交措置が、人々の距離を近づけるのかどうかは推測するしかない」と話している。