観光客受け入れ再開の日本、外国人が戻らない理由は?

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京都市の八坂神社は普段は観光客でにぎわう/Kosuke Okahara/Bloomberg/Getty Images

京都市の八坂神社は普段は観光客でにぎわう/Kosuke Okahara/Bloomberg/Getty Images

Arryは米国のオバマ元大統領が訪れたすきやばし次郎や、最新のレストランランキングでアジア部門のトップになった傳(でん)など東京の人気レストランの予約も代行している。

現時点で予約の問い合わせがあるのは、商用目的のビザを取得できた少数の会員に限られている。非居住者が個人で日本に入国できる手段は現時点でそれしかない。ただ、混雑が少なくなったおかげで以前は予約が取れなかったレストランを予約できることもある。

それでも飲食店の多くは地元客でにぎわっているとタム氏は話す。つまり、外国人観光客が戻って来られるようになった時にも、そうした人気店は営業を続けているはずだ。

出入国在留管理庁によると、現時点で最も多いのはタイと韓国からの観光客で、6月以来、それぞれ約400人が訪れた。米国からの観光客は150人にとどまった。

19年、日本にとって最大の観光市場は925万人が訪れた中国だった。

しかし中国は今、実質的に世界から切り離された状態にあって、国民にも外国人にも厳格な隔離の手順が定められ、観光は停止状態にある。

その影響は日本だけにとどまらない。中国人観光客に人気があったオーストラリア、タイ、シンガポール、韓国も、多額の観光収入が失われている。

東京スカイツリーの広報によると、初めて外国人のツアー団体が展望デッキに戻って来たのは6月27日だった。参加者は香港からの観光客だった。香港の住民も帰国の際にホテルでの隔離が義務付けられるが、それでも中国本土よりは海外旅行がしやすい。

いずれ日本が個人旅行客の受け入れを再開すれば、観光客が戻ってくる可能性は大きい。コロナ禍でためたお金を散財する「リベンジ旅行」の目的地として、日本は今も人気が高い。

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