ピットブルがお手柄、通行人の助けを借りて意識不明の飼い主を救助 米

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ピットブルが意識不明の飼い主のもとに通りすがりの男性を導く出来事があった/WTAE

ピットブルが意識不明の飼い主のもとに通りすがりの男性を導く出来事があった/WTAE

(CNN) 米ペンシルベニア州ピッツバーグでこのほど、ピットブルが通りがかった男性の助けを借りて、飼い主の命を救う出来事があった。

ゲーリー・サインズさんは、ピッツバーグの公園で愛犬と遊んでいた際、首輪のリードを引きずりながら1匹で歩いている「美しいピットブル」に気が付いた。

フェイスブックへの投稿によれば、車両にひかれるかもしれないと考えたサインズさんは、犬がマイクロチップを装着しているか確認しようと近づいた。だが、犬は手の届くぎりぎりの距離を保ち、ほえては数歩先に進み、また振り返る動きを繰り返した。

そのとき、サインズさんは「この犬は自分に付いてきてほしいのだ」と気が付いたという。

通りがかった若い女性も車をとめてサインズさんが犬を捕まえるのを手伝おうとした。

犬はつかまえられそうになるとさらに先へ行き、線路裏の人けのない小道へ進むとその先はテントが立ち並ぶ場所だった。

サインズさんはそこで、赤いソファに横たわる意識不明の男性を発見した。

サインズさんはCNN提携局WTAEに、「男性が息をしているのかどうかさえわからなかった。振り返るとテントから足が2本出ているのに気が付いた。揺すってみたが、女性だった。反応がなかった」と語った。

サインズさんはすぐに通報した。

取材に答えるゲーリー・サインズさん/WTAE
取材に答えるゲーリー・サインズさん/WTAE

現場に到着した救急隊が2人を病院に搬送した。市当局はCNNに対し、意識不明の男女が7月29日に搬送されたことを確認し、現場で救助活動を行った「善きサマリア人」と関係者を称賛した。

現場にいた女性は2人と犬を知っており、翌日病院に様子を見に行くとサインズさんに伝えたという。

救急車が去った後、サインズさんはピットブルに目を向けた。間もなく動物管理局が到着し、ピットブルを市外の保護施設へ収容する必要があると告げた。

サインズさんは、飼い主が犬を連れ戻せなくなるのではないかと心配になった。そこで、サインズさんは、2人が回復するまで自ら世話を引き受けると申し出た。

薬物の依存症だったサインズさんは1年4カ月にわたって断薬を続けているとし、特に困難な時期における人と犬の絆の深さを理解していると語った。「飼い主が元気になって、飼い主を心から愛しているこの犬と再会できる日まで面倒を見るのは自分にとって光栄なことだ」

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