ペルーのマチュピチュ遺跡で「ヌード観光」多発、対策強化へ
(CNN) 南米ペルーの世界遺産マチュピチュ遺跡で「ヌード」になる観光客が増え、同国文化省は「文化遺産を脅かす不敬行為」として品行方正を呼び掛ける事態になっている。
地元紙によると、15世紀のインカ帝国時代に建造された同遺跡では今月14日、衣服を脱ぎ捨て写真撮影していた米国人4人が拘束される騒ぎが発生。先週にもヌード姿で写真を撮っていたカナダ人2人とオーストラリア人2人が捕まっていた。
昨年には裸のカップルがマチュピチュ遺跡の野原や石造の階段などを駆け回る姿を他の観光客がビデオで撮影する騒動も。旅行先でのヌード写真を扱うサイトはマチュピチュを含む南米各地で裸をさらすイスラエル人男性の画像特集を掲載し、多数のフォロワーを得ている。
これに対しペルー文化省の文化遺産担当の責任者は、公園訪問などでのルールは入場券の裏側に記されており、公の場所でのヌード禁止が含まれていると主張。
マチュピチュがあるクスコ州の文化担当幹部は、同遺跡や州内の他の歴史的名所に配置される警備員らが今後監視を強め、「ヌード観光」を摘発するとの方針を示した。
同遺跡では観光客の混雑対策も懸案となっており、文化省は新たな受け入れルールを発表したもののまだ実施はされていない。地元紙によると、新ルールの内容は全ての外国人観光客に公式ガイドを雇うことを義務付け、遺跡への進入経路は事前に定められた3ルートのうちの1ルートなどとなっている。