国際線乗り継ぎで一晩足止め、航空会社が見知らぬ男女に同室を手配 カナダ
(CNN) カナダからフランスへのフライトの途中、経由地での乗り継ぎ便の搭乗に間に合わず一晩の足止めを余儀なくされた女性が、航空会社の手違いにより見知らぬ男性と同じ部屋で宿泊させられそうになる出来事があった。連絡を受けた女性の娘が別のホテルを手配したため同宿は免れたが、当初の部屋にはベッドも1つしか用意されていなかったという。
フランスから娘の住むカナダのオタワにやってきたこの71歳の女性は、娘や家族と1カ月間ともに過ごした後、パリに帰る計画だった。ところがエア・カナダの運航する便を利用した今月19日、フライトの遅れなどからモントリオールでの接続に失敗。パリ行きの便に乗り損なってしまった。
その日のうちに後続の便への搭乗を試みたがうまくいかず、結局35歳の男性とともに翌朝の便に乗るよう告げられた。エア・カナダは近くのホテルに宿泊させる手続きをしたものの、用意されたのは1部屋のみだったという。
女性の娘によれば、女性はエア・カナダの職員に対し「この男性は知人ではない。私たちは夫婦ではない」と訴えたが状況は変わらず、仕方なく同室での宿泊を承諾した。ホテルについてみると部屋にはベッドが1つしかなかったので、男性は自分がソファで寝ることを申し出たという。
女性の娘は男性を「完璧な紳士だった」としつつ、「それでも自分としては当然気まずさを覚えた。母親が自分の半分の年齢の男性と一夜を過ごすなんて。しかも全く見ず知らずの人と」と語った。女性から午後9時ごろに連絡を受けた娘は、ホテルと航空会社に電話し、事態の改善を試みた。それから約3時間後、女性は別のホテルに部屋を取ることができた。
翌朝早く、娘は車を運転してオタワから約200キロ離れたモントリオールに行き、女性をパリ行きの便に乗せた。エア・カナダの従業員に事情を告げたところ、10ドル分の食事券を2枚渡されたほか、通常よりスペースに余裕のある座席を割り当てられたという。
エア・カナダは声明で、見知らぬ乗客2人に同じ部屋を手配したことについて、誤解の結果生じたトラブルだったと述べた。